病院で出された飲み薬の袋に書かれた注意書きに、
「薬のパッケージから出してお飲み下さい」とあった。
ここまで書き添えなければいけないのかと、
むせる咳も引っ込むほど唖然とした。
薬事法の規準か凄いクレーマーへの対処か、
何だか世知辛い社会だなぁと思っていたら、ふと思い出した。
その薬を出した病院で、薬剤師の人から薬の説明を受けた時、
「熱を下げる錠剤は、熱が下がったり痛みが酷くなければ
飲まなくて大丈夫です」と言われた。
私はどれ位下がったら良いのか、平熱までか、微熱ならどうか?と聞くと、
その男性の薬剤師さん、鼻先までズリ落ちていたフチの赤い眼鏡を指で直しつつ、
えっと〜、ある程度下がって痛みが無かったら…、とはっきりしない。
自分の判断ですか?と強い口調で問うと、
ホッとした表情で、あ、まぁ…と答えたような呟いたような。
全く細かいんだか曖昧なんだか…と思ったが、こう言う市民がいるから
上記の様な注意書きが生じるのだろうか?