ヨットの大会のお仕事があり、シーボニアマリーナへ久しぶりに出掛けた。
このレースに唯一東北から参加した仙台のチームは、港が津波で崩壊、
船は地震から一週間後に沖で奇跡的に見つかった。
最初にマストが見えたそうで、その瞬間はどんなお気持ちだったのだろう。
今回のレースに参戦したのは、東北のヨットの歴史を途絶えさせたくない、
そんな熱いヨットマン魂からだと仰っていた。
それに対し運営側もエントリーフィーを無料にしてサポート、
するとこのお礼にと、チームは東北のお酒を各挺に贈っていた。
海で繋がった関係は深い。
仙台チームのクルーのお一人は、今自分がこの場にいるのが信じられないと、
満面の笑顔で話して下さった。
日常の生活を当たり前と感じられる事がどれだけ幸せなのかを気付き、
何かに懸ける想いの火は、そう簡単に消してはいけない事を教えて頂いた。
写真は、3レースを終えた夕暮れ近く、港へ戻ってくる船。