華道の師匠である母の手にかかると、庭の隅にこぼれ種から育った花も
とても美しく生けられる。
先日は小さな小さな花器に、庭から摘んだ小花と、
地面にひょろっと出ていたまぁるい葉っぱを使っていた。
これが、たとえ小さくてもきちんとした生け方の形になっているのだ。
真・副・体(しん・そえ・たい)になっていて、
葉っぱは根締めに使われている。
すごい。
私は、こういう庭の花や野草をちょっとした器に生ける時は、
向きも長さもほとんど考えず、ぱらっと入れてしまっている。
それを母に話すと、「当然でしょ、命があるのだから」と一言。
そうか・・・・。
花の命を頂いて、私は幸せになっているんだ。
小さい大きい、買ってきた摘んできた、そんな事は関係なく、一つの命だ。
大切にしないといけないね。