人間の体って凄い、と肌を悪くしたこの1年ぐらいでつくづく感じている。
酷いかゆみで全く寝られない日が続き、昼間もぼーとしてしまい、
なんとか引っ掻かない様にする為に、指の爪をぎりぎりまで短く切った。
お陰で肌への負担は減ったが、面白いことに爪が変化してきた。
まず人差し指の爪が、そしてしばらくして他の爪も「厚さ」が増してきた。
どうやらこれは、与えられたもともとの役目を果たそうと爪自ら変化し、
使われもてもへこたれない強さを作っているみたい。
しかも指先も爪が無い分、弱冠堅くなってきている様に感じる。
凄いよ、体って。強いよ、生き物って。
私の意志とは全く関係なく、私の知らないうちに、
持ち場(?)を守るべくそれぞれが体内で行動しているんだ。
これを治癒力っていうのだろうな。
今ってどんなことも早いを良しとするし、それに慣れてしまっているから、
治りが遅いとじれったくイライラし、体を恨み自分に嫌気がさしたりしてしまう。
でも本来は、血が止まって乾燥してきて肉が盛り上がってきてかさぶたになり、
下の肌がしっかりと作られてやっとかさぶたが取れて回復するような、
そんな長い時間をかけて治るものなのよね。
ゆっくり生きよう。