シルバーシートに十分座れる年齢の父のスネを今もかじりまくっている私、
何かと車で送って貰っている。
でもこの小さな空間と短い時間が、
親子の貴重な会話のひとときにもなっている事は間違いない。
先日海沿いを走っていた時に父が、
波があるのになんでサーフィンをしている人がいないんだ?と聞いてきた。
確かに波はあるものの、その日は風波でグシャグシャとしている。
でも父からすると、「サーファー=波ある=海行く」と単純に思うらしい。
そこで、風で海面が乱れまとまりが無い事や乗れる斜面が無いなど伝えると、
なんだぁスキーと一緒だな〜と父が言った。
父は盛岡出身なので冬場は雪山ばかり行っていたそうで、
スキーもただ雪が積もっていれば良いわけではなく、
やはり楽しめる形や雪質があるとのこと。
今度は私が「へぇ〜」と感心。
山と海、場所は違えど自然を通して父と繋がったようで、
また父もそれを感じたようで、車内は何だか温かい。