先日どこかのお医者様が、「バリアフリー化もいきすぎると
人間の健康にマイナスの影響があるんじゃないか」、
みたいなことをテレビでコメントされていた。
最近のお家の床は段差をなくしているところが増えているけれど、
そうすると足の上げ下げをしたりといった少しの運動能力が減ってしまうので、
これも心配だ、ということ。
なるほど、と思った。
昔の人がいつまでも元気だったのは、一つは日本家屋の構造から作られたものかも。
東京の祖母の家は古い木造で、土間から上がるのも高く、
それぞれの部屋との仕切りにもごっつい板が使われていたし、
お風呂も「四股を踏む」ように、よいしょっと足を上げて入っていた。
そんな家の中での生活から自然と筋肉を使い、体力もついていたのかもしれない。
板の間や畳の少しのざらつきも足裏への刺激になって良かったようにも思う。
何でもフラットっていうのも、善し悪しなんだろうな。
動物の住む世界に、まっ平なんて無いものね。