横浜 そごう美術館で開催中の「明治有田 超絶の美」展へ。
有田焼と言うと、原色使いでデザインも華やか、
他の焼き物に比べ、アジア的な要素が強い印象だったけれど、
明治時代に入ると色使いは落ち着き、文様はとても繊細になり、
同時に大きさに幅が生まれている。
その大きさでいえば、180センチもある花瓶、90センチもの皿などがあり、
万国博覧会時代の焼き物を象徴しているよう。
また波と金の靄により遠近感を出していたり、風の音が聞こえそうな繊細な竹林など、
日本画の技法を感じるような細やかな文様、デザインも多く、
また日本人の粋とユーモアを感じられる器もあり、
有田焼の奥深さをしみじみと感じられた。
中でも私が心ひかれたのは、「色絵薄瑠地鳳凰花唐草文盆器」。
ごく薄い青地に鳥や花が描かれていて、南国感がありつつもとても涼しげ。
これは宮中の盆器だったそうで、どんな植物が植えられていたのだろう・・・。
ご覧いただくにあたって、私からのアドバイス。
口の部分が百合の花のように反っているものもあるので、
少ししゃがんで下からも見て頂ければと思います。