石井食品提供のコーナーで、豆の昆布煮をご紹介したところ、
長崎にお住まいのリスナーの方から「煮ごみ」を教えて頂いた。
これは長崎県大村の郷土食で、江戸時代頃の祝いの席には
欠かせない一品だったそう。
今も大村の人々の食卓には欠かせないおかずとのこと。
作り方は、落花生と一緒に人参や蓮根、牛蒡、大根などの
野菜を煮込むので、筑前煮のような感じかなと思いきや、
こちらは落花生のゆで汁を使い、野菜類全てを
落花生の粒に合わせて細かく切るのだそう。
お写真を見たら、小さく切りそろえた野菜と
コロッとしたピーナッツの形、そして彩りも豊かで、
深鉢にこんもりと盛ると、紅葉した秋の野山のようだ。
大きく切れば作るのは楽だろうけれど、そろえた方が見た目は美しい。
日本人の美意識が一皿の中で受け継がれているみたい。