横須賀美術館では16日まで、「中村光哉展」が開催されている。
友禅染めで描かれた横須賀などの港風景やヨット、ろう染めで表した遊園地や楽器など、
どれも日本古来の染めの世界とは違う、大胆でユーモア溢れる作品が並んでいた。
「潮待ち」は、金箔の雲の下に漁船が幾つか止まり、
潮の動きを待つ静かな緊張感が伝わってきた。
日本らしい微妙な色使いでありながら、デフォルメされたデザインが楽しく、
私は作品を眺めながら「用の美」と言う言葉が浮かんできた。
↑お写真は、横須賀美術館からの風景。
広い芝生の先には海。
左手海沿いには、満開に近い桜並木。