ひんやりツルッとした舌触りとさっぱりとした餡の甘さが美味しい水羊羹。
だいたい3センチ四方くらいに切って売られているが、
普通の羊羮は1本のままが殆ど。
その為に、切り分ける際にはいつも悩む。
羊羮の適切な量、大きさってどれくらいなのだろう?
私は羊羮がとても好きなので、和菓子らしくお上品な量だと、
ちと物足りない。
かと言って、5センチくらいガッツリと大きく切れば、
その重さから半端でない砂糖の量が想像出来、
さすがに食の理性が働く。
ドライフルーツの入ったパウンドケーキや栗蒸し羊羮なら、
具材のバランスで切り分けやすい。
しかし、ただただ黒光りするままの羊羮は、
適正な量が分かりにくい。
そこで、チョコレートケーキ型に切ってみた。
それでやっと、羊羮には羊羮の美味しさを引き出す形と、
ねっとりしたこし餡の甘さを最後まで美味しく感じる
適正量があるのだと気づいた。