朝、出掛ける支度をしていたら突然、腰の筋に激痛が走った。
アッウ〜ッと悲痛な声を上げ、へたりこんでしまった。
少し経つと治ったが、腰を伸ばせない…。
伸ばすとピキ〜ンと痛みが襲うので、かなり背中を丸めた状態になる。
そのうちに少し腰をずらしても辛くなり、
ベッドの上でひたすら安静の身となってしまった。
幸い、少しサラッとした風が窓から流れ込んできて心地良く、
寝不足続きの昼寝には丁度良いかと思ったが、こういう時は眠れないもの。
何度か激痛に見舞われ、のたうち回ったこと数回、
食事も殆どしていなかったので、クラクラしてきてしまい、
食堂に行くと、母が冷たいトマトを出してくれた。
少し塩をふってかぶりついた、そのひと口めの美味しさと言ったら…!
アッと言う間に2個、平らげてしまった。
それから、母は湿布を持ってきてくれたり、飲み物を出してくれたり、
高齢で暑さにへばっているのに、何かと世話を焼いてくれた。
2010年夏の、小さな、でもきっとずっと心に残る出来事。