ジャズギターリストでサーファーの西藤ヒロノブさん。
10年以上NYを拠点に活動、ブルーノートNYやモントレージャズフェスティバルに出演し、
世界の様々国や地域でも演奏している。
HPや他の記事を見るとスーツ姿の写真が多く、
クールで無口、少し重ため…そんな印象だったので、正直不安に思っていた。
でも波乗りをするからそんなに難しい方ではないよなきっと…、
と微かな望みを胸にお待ちしていた。
そして現れたのが、良い色に日焼けしたメローな波のような西藤さん。
私は心の中で、親指と小指を立てバグースと呟いた。
しかもただのゆるゆるサーファーではなく、
気遣いの上手な紳士と言った印象を受けた。
コーナー前の曲がかかっている間にお話しをしていた時、
私は曲の入れ替えなど機械操作をしながらの会話になっていて、
え?と聞き返してしまう事が1〜2回あった。
すると西藤さんは椅子から立ち上がり、
わざわざ傍まで来てお話しをして下さった。
普通は私の方がゲストさん側へ行くべき立場。
小さいスタジオで数歩の距離だが、これには心打たれた。
海外生活が長く、また大物アーティストと接してきた事から
自然と身に付いた心使いなのだろうか?
サーフィンはギターや曲作り、西藤さんの音楽性に何か影響を与えたか伺うと、
パドルで腕が鍛えられ、ギターを弾くのが楽になったと。大笑い。
演奏に対して考えが大きく変わったそうで、
それはサーフトリップで訪れた土地の人と親しくなった事、
その繋がりから地方の小さな街で1人でライブをし始めた事、
そこから、ギター1本サーフボード1本持って
演奏に行く楽しみを知る事が出来たのだそう。
それまではバンドで動いていたので、こんな素朴なライブも良いなと感じたと。
音楽も人との繋がりも、海によって広がったよう。
西藤さんの最新アルバム ReflectionはIsland Jazz(島ジャズ)がテーマ。
バリやスペインのイビザ島、ハワイ、日本の島などを訪れ、
それを元に作られた曲が収められている。
NYでもこう言う曲は演奏するそうで、それは自分が感じた海の素晴らしさや
波乗りから得た感動を、自分のギターを通して伝えたいとの思いから。
さて音楽で島巡りをしてみたい方へ、
3/15 渋谷JZ Bratにて西藤ヒロノブさんのライブがあります。
スペシャルゲストは中西圭三さん。
ステージも地中海やアフリカのイメージで作られるのだとか。
(問)JZBrat 03-5728-0168
*番組内でお聞きしたお気に入りの海については、
湘南PM(2/10)の番組ブログをご覧下さい。