近所の坂道、私の前を枯草らしき物の入った大きなビニール袋を
えっちらおっちらと引きずるように、ゴミ収集場所まで運ぶ年配の女性がいた。
如何にも重そうで大変そう。
持ってあげた方が良いかなぁ。
私は少し早足に近づきつつ、考える。
余計な事かしら?もしゴミでなかったら?
そう躊躇している間も、そのおばぁちゃんの足は遅くなり、
どっこい、やれ重い、と小さく呟くのが聞こえる。 よし、手伝おう!と更に近づいたら、すぐ角がゴミ置き場だった。
この後、逗子駅でバスを待つ列に並んでいたら、私の前に高齢の女性が。
立っているのが辛そうな、少しお疲れな様子。
列の前にある椅子は空いている。
でもそこに座るとなると、先に並んでいる人の前に行く事になるからか、
そのおばぁちゃんはじっとそこに立っている。
お座りになっても良いのでは?と言いたい…。
でも、余計な事かしら…?
ここでなんちゃらかんちゅら考えていたら、
近くに並ぶ女性がおばぁちゃんの背中に優しく手をかけつつ、
どうぞお座り下さいと勧めて差し上げた。
すると、助かります〜と笑顔で座られた。
親切って考えていては、駄目ね…。