人間って愛情を貰うだけでなく、自らも愛を与えられないと満足しない生き物なのだとか。
だから、どこかで災害があったり隣に困っている人がいると、
自分の時間やお金を使ってでも、助けたい、役立ちたいと思うのだろうか。
ただ逆に与えているばかりだと、だんだんと不満が募ってくるのが人間の浅はかさで、
それに対して動物、特に犬は見返りなど当然考えもせず、
ひたすら愛を注ぐことに努める生き物なのだそう。
先日、ドッグセラピーや災害救助の為の犬の育成、
殺処分される犬の保護活動をしている協会の方のお話を聞いたところ、
会長の方が「犬は垣根なく均等に接し愛を注ぐ」と仰っていた。
活動を紹介するビデオでは、心に深い傷を追った人の膝の上で
大人しく撫でられている子犬や、
自ら危険な場所へ入り込み泥だらけになって捜索を手伝う犬の姿、
そして身勝手な人間のせいで殺されてしまう犬たちのお話があり、
見ているうちに、頭の中へ言葉が浮かぶより先に、ただただ涙が溢れてきた。
何の涙か分からない。なんだろう?
いのち、かな?。
命をかけて守る、命と命のつながり、無言の命…。
自分が誰かの命を助けるなんて大それた考えはないけれど、
心の苦しみを少しでも和らげられたり、明るい気持ちにして差し上げられたり、
ちょっとでも幸せな気分に出来たら、
自分の命の存在に意味をもてそうな気がする。